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ブログ 2008/12/6

小さい筋トレ[OBの呟き]

投稿日時:2008/12/06(土) 22:43

小さい筋肉は身体のバランスをとることや大きな筋肉の力を伝えるのに重要です。というか、身体を上手に使うために地味な筋肉を使えるようにする必要があります。

例えば、バランスのために体幹を鍛えるのは一般的になっています。
ラグビーに必要な急加速・減速の下半身の推力に上半身が負けないよう姿勢を維持することや、ハンドオフなど軽いコンタクトに姿勢を崩されないよう体幹を鍛える流れがあります。

体幹は腹筋背筋の筋トレだけではありません。腹筋背筋の筋力だけではバランスをとることができないからです。このバランス感覚を鍛えるためにボールに乗ったり、姿勢の崩しあいなど、動きの中で感覚を鍛えています。
これらは小さい筋肉の使い方のトレーニングとも言い換えることができます。
小さい筋肉の一つ一つに筋トレメニューを組むのは無理なのでほとんどが動きの中で鍛えられています。

普段の生活で使わないような小さい筋肉は意識して使っていないとみるみる弱っていきます。オフ明けになぜかトップスピードになれないや、パスが伸びないなど、シーズン中と同じモーションをしているつもりでも、なぜか力が入らないのはこれが原因です。

例えば、トップスピードになろうと脚を回しても尻や大腿筋の力を地面に伝えられなかったり、重心がブレてしまっては加速できません。

オフ中の筋トレで大きな筋肉の出力は上がっても、その力を伝えるための小さな筋肉が弱っていたり、モーションの中で連動しないと、結果プレーが下手になります。

オフ明けだけでなく筋肉の使い方が下手だったり、感覚が乏しいと、ブンブン丸のようにしなやかでないプレーヤーになります。外から見るとセンスのかけらもないように見えます。

筋トレの動きと実際のモーションが違ういじょう、身体をどのように使うか、大きい筋肉と間接の関係や、ラグビーのモーションに使う筋肉群など考える必要があります。
さらに筋肉は意識して動かすことで、信号が流れ使えるようになります。そこから反復練習でモーションの精度を磨くことになります。

すべての筋肉に負荷を掛けてトレーニングする必要はありませんが、ラグビーのモーションに使う筋肉を意識してみると動きがよくなり、動態視力やセンス的なものが向上するかもしれません。また、プレーのコツとして人に説明できるといいですね。

では、ラグビーのすべてのモーションを哲学する必要はあるのでしょうか。運動を言葉で表すのは難しく、現実的ではありません。また、様々な場面でどう対応するかは個人によって違います。ハーフとプロップが同じプレーを選択できる機会はあまりありません。

ただ、どのチームも共通して掲げているモーションはあります。「低く・早く・激しく」というキーワードです。 これは、日本人の特性である俊敏性と低いタックルで世界一を目指すために……。と日本の代表も掲げています。
スクラムの姿勢をタックルやオーバーにと、新入生に教え込みます。他にもヒット、パス、ステップ、チェンジオブペースなど、重心の取り方などなど、状況判断やケーム理解の前に習得すべきスキルはたくさんあるので、それぞれを人に説明できるようになると良いかもしれません。

また、人を観察することでプレーの幅が拡がります。人によって少しずつ違うモーションが何に由来するのか、そのモーションに必要な身体の使い方はなんなのか試行錯誤しましょう。個人的にはタックルからジャッカルへの流れに総合格闘技が役に立つと思います。

こんなことができるのは、チーム戦術、ゲーム理解に悩まない短い期間だけだと思います。戦術からモーションの一つ一つまで様々な段階でラグビーを理解できると、やっても、観ても面白いスポーツだと思います。

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