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ブログ 2008/12/19

ホールドマックス ありありで[OBの呟き]

投稿日時:2008/12/19(金) 21:40

ラグビーでは様々な場面でコンタクトが起きます。そして様々なコンタクトの仕方があります。外から見ていて最も評価が難しいのがコンタクトの判断だと思います。

コンタクトの目的に応じてランコース、ヒットの仕方、相手のいなし方が違います。実際にはかなり自由度が高く、細部に拘らずともなんとかなります。しかしコンタクトのかけひきに勝てると小が大を倒したり、大は小を蹂躙できます。

安全のためにもコンタクトは早い段階から教えられます。その中でまず初めに習うのはタックルの形だと思います。スクールウォーズのようにかち上げタックルをする必要は無くなりましたが、タックルで習う姿勢は効率良く力を伝えます。スクラムやオーバーに共通するラグビーの基本となる姿勢です。なによりわかりやすくて簡単です。

トルソーとトルソーがぶつかる場合、身体をめくりめくられることになります。体格で劣る場合めくることが必須です。そのために重心と肩を下げつつも、上から押しつぶされないように突き上げます。スクラムの姿勢とか言われます。基本的に接点が固定されたオーバーやフォワードサイドなどは、この上下の取り合いが大事です。

また、コンタクトの瞬間に脚をかき続けることも重要です。ヒットの姿勢に意識をとられると脚をかくこと忘れがちです。実際のスピードはともかく、コンタクトしている間も地面を蹴って力を伝えていないと簡単に弾かれ姿勢が崩れます。踏ん張りが効かない状態ですね。かといって両足を接地して踏ん張ると前に出られないので、すり足で…とか、ダミーの1m先にタックルに入る感覚で……とか言います。

個人的にはコンタクトの姿勢をとりつつも加速することが本質だと思います。

さらに、ローリングなど余裕があるときは、上下左右に接点をずらし力をいなします。身体のぶつけ合いから引き倒しやボールの争奪を含めたかけひきになります。

決め打たない限り、コンタクトした感覚で判断するので経験が必要です。判断と言っても考えている時間はないので条件反射に近いです。フォワードはコンタクトした感覚で身体の使い方を何通りか持っていないといけませんね。
特に不利な状況でもボールをキープする動きは最低限身につけましょう。コンタクトがただグチャっと終わってしまう人は、酒井くんの身体の使い方を観察してみるといいかもしれません。

Aチームを二本組めるようなクラブでないと激しいコンタクト練はできず、ノウハウを蓄積することや維持することは難しいと思います。首脳陣には悩ましい練習ですが、その分一回の練習を実のあるものにしたいですね。


また、
バックスアタックなどスペースがあるときはコンタクトの姿勢よりもスピードが大事です。よってコンタクトもできて、加速できることが必要です。ラグビーの走り方が他と違うのはこのためです。
アタックはスペースが埋まらないように、ディフェンスはスペースを作らないようにがんばって走ってください。
ボールを殺すなら、相手の腕を潰すことを目指しましょう。
かち上げたいなら、重心を下げても加速できるようになりましょう。


自分の身体で試行錯誤しないとできるプレーとできないものを、もっと言えば、どんな相手には通じるプレーと通じないものを線引きできません。自信を持って選べるプレーを作りたいですね。

まずはそれぞれ体系やポジションに応じた得意な形を持つことが大切かと思います。しかしバックスにもラック処理や、フォワードにはランナーの能力が必要です。チーム内ではバックスがフォワードにオーバーで勝てなくても、それぞれのノウハウは理解しておきたいところです。お互い自分達がどう考え動いているのか、説明できると良いと思います。たくさんのノウハウを共有し合ってください。

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